ムーミンパパの思い出

ムーミンパパの思い出

 ムーミンって、僕の幼少期にとって今でいうアンパンマンのような存在でした。アンパンマンより、いっそう優しく愛にあふれた、そして幻想的な世界観だったように記憶しています。「ねームーミン、こっちむいてー」という優しい歌があって、なんかムーミンの事を考えると、赤ちゃんに戻ったような甘酸っぱい気分になります…と思っていたら、原作は実はヤバイ…怖い…って感じで、えぇぇぇ、そうなんだ…って感じだったんですが、ムーミンパパは実は悲惨な人生を歩んでいたってうわさを聞きつけ、村上春樹のエッセイにもムーミンパパと数時間違いの産まれで大悪党がいるみたいなことが書いてあったような記憶もよみがえり、急にパパに興味が出てきたので、この本の購入とあいなりました。僕もパパですし。
 読んでみたら、僕の甘酸っぱいムーミンワールドは破壊されてしまいました…出る人?がいちいちフリーキーなんですよ…まともなヤツがいない…あ、ママは普通かなって程度で、みんなイカれているんです。それでワルが多いんです。バイキンマンみたいな悪い敵がいるっていうんじゃなくて、ムーミンパパもちょいワルなんです…そんでもってパパが青いんですよ…もう中二病なんです、夢と希望っていうか誇大妄想っていうか、「俺は特別な俺でありたい!」っていう思い込みが凄くて、パパってそうだったのね?っていう感じとともに、オッサンになり夢枯れ果てたが、幸せな家庭を持つことができた自分と重なります。ハッと気がついたらオッサンになったなぁ…かつては冒険の旅に出たが、幸せな家庭ではあるが刺激がほしいなぁ…っていう方にオススメです。
 ちなみに作者のトーベ・ヤンソンが絵も描いていて、「え!絵も上手いんだ!!って驚きました。」