GOLD

 日本初の大箱にして、最高のクラブでした。行ったことのある人はみな遠い目をして「GOLDは良かった。。。」とため息まじりに語ります。そういえば、GOLDがつまんなかったっていう人にあったことってないなぁ。
 まぁその思い出話なんですが、音響装置としてのGOLDの思い出です。機材はamcronのアンプとUREI1620が入っていたなぁ、、、スピーカーがたくさんあったなぁ、、、っていうくらいしか覚えてないんですが、とにかく音が良かった。ふぅぅって感じです。柔らかくて、暖かくて、つつまれる感じで、ホントに良かったです。でかい音がでてるんですけど、隣の人とは話しやすかったりして不思議でした。ハウスやテクノって音楽も初めてだったけど、ああいう音響っていうのも初体験でした。
 当時は金かけるといい音がするんだなぁって思ってたんですが、今になってみれば無制限に金をかけるっていうのは不可能だし、趣味ではなくてお店の営業なわけだからトラブルなんかを考えるとピュアオーディオ系っていうよりは業務系の機材でやんなっきゃないわけで、そういう制限の中でいい音にチューニングしてたのかなぁって思います。

NS-10

NS-10
 若いころは誰でも音楽を聞きますよね。そんで楽器をいじったりすると思うんですけど、僕は機材のほうに興味がいったのでした。そんなある日、友達に「ヤマハのNS-10をレコーディングスタジオでは使ってるんだぜ!!」と聞いてしまったのが運のツキ。プロが使うスピーカーだから100万円くらいするんだろうなぁと思っていたら、何とペアで3万円くらいだったような気がします。もちろん安くはないのですが、「プロの機材が3万円!!!!」と興奮して札束握りしめて電気屋さんに行ったのでした。ビンボーだし、すぐに使いたいので当然のことながらお持ち帰りなわけですが、スモールモニターとはいえ重い、、、最初は興奮してるので軽いのですが、だんだん棺桶のように重くなりプロの厳しさというものを知りました。
 さっそく家に帰ってアンプにつないでみると、、、「がーん!!なんていい音なんだ、、、」今までラジカセで聞いていた時間を返してくれっていうくらいの衝撃でした。当時はレコーディング用とリスニング用なんて区別も知らなかったし、ひたすら音がいいなぁとウットリしていたのでした。のちに解像度とか分離って言葉を知るのですが、音がいっぱい聞こえてくる感じでした。
 が、しかしのちに音の仕事をするようになったら、色々な方々が「NS-10は音が悪い」って言うじゃないですか、、、ショボーン。。。確かにスタジオにある冷蔵庫のようにばかでかいラージモニターに比べると音が悪いんです。そいでもってスピーカーにはレコーディングの時に音をきっちり管理するモニターと家でリスニングする時に「音が良く聞こえる」スピーカーがあるという事を知りました。そしてNS-10はレコーディングモニターであって、音をウットリ聞くもんではなかったんですね。「そんなぁ、、、知らなかったよ、、、」と思ったのですが、NS-10を素晴らしいと思った日々はウソではないのです。上をみたらキリがないっていうか、知らないほうが幸せってこともあるのですね。。。
 とはいえ、90年代の音楽はけっこうこのスピーカーを使ってミックスされてるわけで、アーティストやエンジニアもNS-10でミックスを決めてるだろうし、スタジオレコーディングされてる曲を聞くにはある意味「原音再生」ってことでアタリなのかもしんないです。その頃の曲は最近のスピーカーで聞くよりNS-10で聞いたほうが不思議と雰囲気がでるっていうかベストな組み合わせのような気がします。