Traktor Pro : キーロック(タイムストレッチ)

 Traktor Proはキーロック機能もいい出来です!音程を変えずにテンポだけ変える事ができます!!いわゆるタイムストレッチですね。テクノなんかだと音程が変わってもそんなに気にならないんですけれども、何回も聞き込んだ曲で、特にも歌ものだと音程が変わるとちょっと気持ち悪い…そんな時に僕は使っています。
 本来的にはハウスなんかのテクノよりコード感がしっかりした曲をきれいにキーをあわせてミックスするための機能だと思うんですが、僕もそのうち挑戦してみたいです。
 昔話をすると、タイムストレッチってAKAIのサンプラーなんかについていて神機能だっ!って思ったんですけど処理が遅くて、1995年くらいに初めてフェアライトのあるMAスタジオに入った時にタイムストレッチを試してみたら、やっぱり遅くて、確か7秒の素材を10秒にするのに5分くらいかかったような気が…Traktor Proはリアルタイムで処理できてブツブツ感もないので技術の進歩は凄いなぁ〜って思います。CPUメーターがグンと上がると思いきやピコリとも動かなくて処理的にも余裕なんですね〜
 ちなみにボタンは全体波形の横の音符マークか、デッキの横の[KEY]で、連動しているのでどっちを押しても同じです。

Traktor Pro : Delay

 Traktor Proのエフェクトのディレイがムチャクチャ使えます!デフォルトでFX1がディレイになっているだけあります。曲の最後で使うと、気持ちよくミックスできます。特にもトランスとかプログレッシブとか、曲の広がっている曲との相性がバッチリです。ぶっ飛び感が続く感じで気持ちいいです。
 緊急脱出装置としてもだいぶ使えて、ミックスしてて、「あ、ヤバイ!なんかつながらない!」って時もディレイで曲の最後を飛ばす→フリーズで、結構何とかなっちゃう感じです。さすがのTraktorも拍の表裏までは面倒見てくれないんですが、間違って裏で入っちゃった時なんかはループも併用すると効果絶大です。これに頼りっきりなのはどうかと思うんですが、「前の曲がこうで、次の曲がこうだから16小節前から前の曲を出して…」的な慎重さから解放される感じではあります。

 エフェクトを使う際は、まずはデッキの隣のFXをオンです。(これはエフェクトに対するセンドっていうよりはエフェクトの結果がアウトするかをコントロールしています。なのでディレイ途中でオフにするとディレイ音がブチッと切れちゃいます…)

 エフェクトのほうもオンです。こっちのほうがミキサーにおけるエフェクトのセンドな感じです。一瞬オンにするとその際にディレイに入った音を飛ばしてくれます。
 RATEのデフォルトは3/16…すなわち付点八分音符です。ダブですね…効果最大なパラメーターがデフォルトで採用されていてさすがだと思います。大昔はテンポを計る→電卓でディレイタイムが何msecか計算…なんて事をしていた事もあったので、Traktorはテンポ検出からエフェクトまでシームレスに統合されていて素晴らしいと思います。

 [FRZ]がフリーズですね。ディレイのバッファに入っている音をループします。ディレイで音を飛ばしてラスト!!!!っていうのもよくある技ですが、簡単にできてしまいます!恐るべしTraktor!!

Traktor Pro : デッキ

 Traktor Proのデッキは、ほんと練り込まれていて使いやすいです。DJとプログラマーがガッチリ手を組んで作ったんだなぁ〜って感じです。さすがドイツ!!

 デッキの操作の前に、マスターバネルのメインボリュームの横にある、[SNAP]をオンにしたほうがTraktorの恩恵をうけられると思います。多少操作がずれてもCueポイントがグリッドにぴったりになってくれます。
 [QUANT]をオンにするとHot Cueを切り替える時にタイミングを自動的にリズムにあわせてくれるので、これもオンのほうが楽ちんです。

 

 ピッチあわせは[SYNC]をクリックすれば瞬時です!楽だなぁ〜

 曲全体の波形を確認できるストライプは、ほんと便利です!嬉しい進化です!!Traktor2の時はロングミックスの途中で片方の曲がブレイクになって、大慌て…なんて事がありました…
 ストライプ上でクリックすると、そこに移動します。レコードで針をチョンと置いて頭出しをする感じですね。最初、「早送りと巻き戻しのボタンが無くて不便だなぁ…」って思ったんですが、早送りは必要ないですね。Traktor Proってテープレコーダーではなくレコードプレーヤーのメタファーなんだなぁって再認識すると同時に、レコードって古い時期に出たにもかかわらず、ランダムアクセスに優れたメディアだったんだなぁって感心しました。

 [再生]、[CUE]、[CUP](Cue Play)の使い分けが最初はこんがらがりました。ストライプで頭出し→だいたいのCUEポイントで[CUE]をクリックでCUEポイントを設定→[CUP]で再生…って感じです。[再生]で止めるとCUEポイントが再設定になってしまうので[再生]ボタンは使わないほうがいいような気がします…まぁ、ガタガタ言うヒマがあったら使って慣れろ!って感じですね…

Traktor Pro : とりあえずミックス

 Traktor Proは、もはや当たり前になってしまってありがたみを忘れてしまったんですが、ピッチ合わせを自動でやってくれるところが素晴らしいです!多くの人が苦労して身につけた事をテクノロジーが解決してしまったという…はたして許されるのか?!

 クロスフェーダーを左にして、左のデッキAに曲をドラッグ&ドロップでロードして再生!

 右のデッキBにも曲をロード→[SYNC]ボタンで瞬時にピッチがあいます!(+1.5%になってますね)頭からキックの入っている曲だったので[CUP]でCUEポイントから再生→クロスフェーダーでミックス!!!!

 さらに次の曲をロードしてミックス!

 ロード→[SYNC]→頭だし→[CUP]→クロスフェーダーでミックスの繰り返しです。完璧で素早いピッチあわせで、自分がジェフ・ミルズになったような錯覚に酔いしれてしまいます…なんか適当にミニマルな曲をガンガンつないでいくのが楽しいです!アナログで出音も把握しつつ同様な事を音楽的にもハイレベルに達成するジェフ・ミルズは神業だなぁ〜って逆に思い知らされます…
 僕はオーディオインターフェース無しで使っていますので、モニター無しでやっているのですが、キックが裏から入るような曲でない限り、全体波形で使いどころに移動→波形で頭出しで、とりあえずは問題無くつなげる事ができるのがTraktor Proの凄いところです…